BIANCA ROSSINI

ビアンカ・ロッシーニの『ヴェント・ド・ノルテ』:魅力的なボサノヴァアルバム – 高田敬三の『ミュージック・ペン・クラブ』に掲載

Bianca Rossini / Vento do Norte(Apaixonada Music &BDM Records)
ビアンカ・ロッシーニは、リオ・デ・ジャネイロ出身、10代でアメリカに渡り、メリーランド大学やジョージ・ワシントン大学でバレーや演劇を学びファッション・ショウのモデルをはじめTVコーシャルやミュージック・ヴィデオでも活躍、詩人で著述家でもあり5冊の本も出版してる。現在は、ハリウッドのビヴァリー・ヒルズを拠点に活躍しているボサ・ノヴァ・シンガー。彼女は、作詞、作曲もやり、本アルバムは、全10曲を彼女が作詞して4曲では作曲にも係わっている。ボサ・ノヴァの伝統に則った作風で彼女の明るくしなやかな歌は、大変魅力的だ。ジミー・ロバーツのテナー・サックスの入る「イパネマ・パライソ」キャッチーな「ティク・ティク・ド・アモール」、一曲だけ英語で歌う「ホワイ・アイ・スマイル」、日本的な感じを残す「パリス・イン・べヴァリー・ヒルズ」等聞きどこの多い楽しい作品だ。これは彼女の「Menu Amor」、「Kiss Of Brazil」に次ぐ第三作目のボサ・ノヴァ・アルバムで、この他にもシングルを2枚出している。(高田敬三)